Windows 10 のサポート終了まで残り1年ほどになったこともあり、Windows 11 搭載の新しいパソコンへ買い換えられる方が増えているのですが、Windows 11 PCを使ってみて今までとは違う操作に戸惑われる場合もあるようです。
特によく聞くのは「右クリックが今までと違うので使いづらい」という声ですね。いわゆるコンテキストメニューというやつです。
その声はマイクロソフト社にも届いているようで、Windows 11 の最新バージョンでは[ Shift ] ボタンを押しながら右クリックすると旧来のメニューが表示されるようになりました。しかし、右クリックを多用される方はこのいちいちシフトボタンを押すという行為さえも面倒に感じるので何とかならないものかとご相談頂くわけです。
結論から申し上げますと何とかなります(笑)。変更可能です。
レジストリの編集に慣れている方は、レジストリエディターを立ち上げてHKCU\Software¥Classes¥CLSID を開き「{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}」キーを新規作成したのちにさらにその中に「InprocServer32」キーを作成し、値が空欄なのを確認してから再起動すれば完了です。
レジストリの編集に失敗するとパソコンが起動できない状態になることもあるので上記の説明で理解できない場合は下記の方法がより安全です。
(それでも自己責任でお願いします)
Windows アイコンを右クリックして「ターミナル(管理者)」を起動します。
下記のコマンドを手入力もしくはコピペ(貼り付けは右クリックでの貼り付けが出来ないので Ctrl + V で)してから Enter キーを押すだけです。
reg.exe add “HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32” /f /ve
ターミナルを閉じてパソコンを再起動してください。
これで普通に右クリックすると慣れ親しんだコンテキストメニューが表示されます。
なお、元の Windows 11 仕様のメニューに戻したい場合は、同様にターミナル(管理者)から下記のコマンドを実行してください。
reg.exe delete “HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}” /f